演 目
はい、奧田製作所。
観劇日時/13.12.11. 13:30〜15:30
劇団名/銅鑼
上演形態/旭川市民劇場 12月例会
作/小関直人 演出/山田昭一
劇場名/旭川市公会堂


 東京大田区の家族経営の町工場「奧田製作所」は技術に優れていたが、赤字体質から抜け出られなかった。
 頑固な父親社長(=鈴木瑞穂)は職人気質だが急病で倒れた。後を継いだ息子(=横手寿男)は、原価の安い取引先と提携して儲かる仕事に切り替えようとするが、先代社長子飼いの職人たちは納得できない。
 だがやはり良い結果は生まれない。不良品が出て評判を落とす。先代社長が病院から抜け出して、息子と対立する。
 この展開を中心にグレた孫息子(=中山陽介)や実家の母が急病になって、夫婦仲がうまく行かなかった妻(=長谷川由里)が家出同然に実家へ行く話、などが続く。
 従業員一同や取引先などとの軋轢や和解などが描かれ、最終的には将来の光明のほの見えるシーンで無事予定調和に終わる。
 余りトントンと上手く行き過ぎて、苦しい人たちには確かにエールにはなるのだが、何かそうは上手くゆくのかな、第一これから莫大な赤字が大変だぞと、心配になるのは意地悪な見方であろうか?