演目 カカフカカ
観劇日時/11.5.1.
劇団名/劇をつくるということプロジェクト
公演回数/第2期 発表公演
構成・演出/イナダ 演技演出/納谷真大
照明/高橋正和 音響/奥山奈々 宣伝美術/生水絵理
制作助手/河端みゆき プロデューサー/斎藤ちず
協力/劇団イナダ組・あさひサンライズホール
出演者/石川藍・児玉由貴・小林泉・佐藤未侑・澤田未来・
生水絵理・SHIRO・塚本智沙・深津尚未・町田誠也・村田ひろ美
・吉村仁志
劇場名/札幌・琴似 コンカリーニョ


シュプレヒコールの討論劇
 タイトルは「可か不可か」?であり、12人の男女が、コンパの集
まりで様々な命題について、討論し賛否を決めようとしたり、決め
きれないことの理由と賛否とさらにその賛否までをも討論するとい
う展開を一種のシュプレヒコールのような表現と、寸劇の様なかた
ちで演じる。
 装置は一切無く、それぞれの登場人物がパイプ椅子を持って出た
り入ったり並べ替えたりして演技する。
 ほとんどが精一杯の発声で、観ている方が苦しくなるようなもの
だが、それは一方では若々しく、いかにも勉強中の人たちのような
好感も持てる。
 討論の内容は、季節ごとに代わって、恋愛・仕事・演劇の良否ま
で、そして最後には自殺の是非にまで及び、ラストには生き方を変
えようとした30代の女性の自殺寸前まで討論は進む。
 芸術の是非について、演劇はマイナーだけれどその作品の数は玉
石混交だけども多く、文学や音楽や映画のように淘汰された結果の
作品ではないから賛否が割れるという自虐ネタまであり全編、この
ようなデイベイトで貫かれているけど、台詞劇だからむしろラジオ
ドラマみたいだった。